2016年02月11日

モラルハラスメント・モラハラ

最近、モラルハラスメント(モラハラ)という言葉も浸透して、ふつうに使われている言葉になりましたが、モラルハラスメントって具体的にどんなことでしょう…?

それは相手からの一方的で、執拗な、ひどい言葉や態度による攻撃を受け、そのことが怖くて、従うしかないという、関係性のことです。

完結に言うならば、支配と服従、パワーとコントロールです。

被害を受けている側は、相手方の言うとおりにしないと、そして思い通りにしないと、ひどい目に合うので、一生懸命相手の価値観で考え、相手に合わせようとします。

いかに相手を怒らせないように自分の心を殺せるかということにエネルギーを使います。

相手の言葉は絶対ですので、嫌な顔でもしようものなら、大変です。
返事一つでも、表情一つでも非常に気を使います。
そのことで、相手から、どんなことを言われるか、どんなひどい仕打ちをされるかと思ってしまうからです。

そういった関係が続いていくと、目に見えない圧倒的な力から受けるダメージは、薄紙が重なっていくように心に浸透し、その結果、自尊心をそぎ落とされ、自信を失い、自分が自分を嫌いになり、自分の存在価値を自分で否定し、自分を自分でいじめ、自分が壊されてまいます。

相手の言う事に従っていれば、いいんだという間違った認知をさせられてしまいます。

言葉や態度の攻撃というのは、身体に対する暴力以外のすべてです。

モラルハラスメントは決して殴った璃蹴ったりするような分かりやすい暴力ではなく
目に見えない、形のない言葉や態度のいじめなので、受けている本人さえも気づきにくい、
被害の訴えを起こしにくい、また起こしても分かりずらい暴力です。

形が分かりずらいという意味では、相談先で二次被害を受けることが非常に多いのも事実です。
そういう意味では非常に悪質で罪の深い暴力です。

ため息、舌打ち、にらむ、冷たくする、無視をする、物を投げる、ドアを強く閉める、包丁を相手に向ける、また自分に向ける。
死ぬと脅す、お金を渡さない、お金を取る、行動を制限する、避妊をしない、避妊に責任をもたない、本人の望まないことを強要するなどなど。。。要は相手にNO!と言わせないのです。

相手が上機嫌であって始めて自分も安心感が得られますが、相手が不機嫌であれば、大変です。
そういう時が一番緊張して不安になります。

どんなことで怒り出すんだろう。何を言われるのだろう。。不安で仕方がなく
相手の言動に気を遣い、相手の一挙手一投足を気にし、相手の息遣いにさえ注意を払い、
相手を怒らせぬよう、問題を起こさないように緊張をしいられ、相手の表情で先を読み取り、
自分の意にそぐわなくても、相手が思っていることを言ったり、やってあげたりしてしまうのです。

どうにかして相手の機嫌をよくしないと、そのとばっちりが自分に来ることがわかっているからです。

そういう生活の中で、学習されるのが、なにをやっても無駄だから、相手の思いをあたかも自分で選んでやっている風に演技し、率先して動くということで自分を守るということを学ぶのです。

一言で言うと、諦めです。

夫婦、男女間はもちろん、会社の上司、学校の先生、先輩後輩。。。

強い側から弱い側へのパワーとコントロールです。

当事務所ではモラハラ被害について相談を受けています。
どうぞお気軽にご相談下さい。

男性からのご相談もお気軽に。
posted by sayuri at 08:18| モラルハラスメント・モラハラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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